ミュオン科学研究に関する国際協力
英国ラザフォード・アップルトン研究所と理化学研究所とのミュオン科学研究に関する国際協力
理化学研究所は、原子核の存在を初めて立証したラザフォード博士の名を冠するラザフォード・アップルトン研究所(RAL)とミュオン科学に関する国際協力協定を1990年9月に締結しました。
理化学研究所は、RALの大強度のパルス状陽子実験施設(ISIS)に、大強度のミュオンビーム発生施設を建設し、日本、英国、そして世界の研究者に開放したミュオン科学研究を推進しています。
ミュオン科学に関する国際研究協力協定
理化学研究所は英国SERC(科学工学研究会議)とミュオン科学に関する国際研究協力協定を1990年9月に締結し、第2期協定をCCLRC(研究会議付属中央研究所研究審議会)と2000年9月に締結し、第3期協定をSTFC(Science and Technology Facilities Council)と2010年7月に締結しました。
この研究協定は日本と英国間の最初の大型研究協力プロジェクトであり、その成功例として取り上げられています。
第3研究協定期間は7.5年で、両者の役割分担は以下です。
- 理研:ミュオン実験施設の建設、運転、維持、管理を行う
- RAL: ISIS加速器の陽子ビームをミュオン生成に供する
この研究協定では、理研側とRAL側で独立した実験課題採択委員会を有し、両者で独自のミュオン科学研究を進めることが特色であり、他の国際研究協定に見られない独創的な点です。
沿革
| 1990年 4月 | 理研ーRALミュオン実験施設建設予算が認可される(旧科学技術庁) |
| 1990年 9月 | 「ミュオン科学研究に関する国際研究協力協定」(期間10年)を締結 |
| 1991年 | ミュオン実験施設建設を開始 |
| 1994年11月 | ファーストミュオンビーム発生に成功 |
| 1995年 4月 | 理研ーRAL支所開所式 μSR法によるミュオン物性研究を開始 |
| 1996年 6月 | ミュオン実験施設の建設を完了 トリチウムガスを使用したミュオン触媒核融合実験を開始 |
| 2000年 9月 | 第2期国際研究協力協定(期間10年)を締結 |
| 2006年 4月 | 理化学研究所 仁科加速器研究センターに所属 |
| 2007年11月 | 第1回国際外部評価委員会(RAL)を開催 |
| 2008年11月 | 第2回国際外部評価委員会(理研)を開催 |
| 2010年 7月 | 第3期国際研究協力協定(期間7.5年)を締結 |
| 2011年 2月 | 第3回国際外部評価委員会(理研)を開催 |

第3期国際研究協力協定調印式(2010年7月)
野依良治理事長(理研)とKeith Maison議長 (STFC)
野依良治理事長(理研)とKeith Maison議長 (STFC)

第1期協定調印式(1990年9月)

第2期協定調印式(2000年9月)




